2012年4月24日午後5時30分、東急目黒線武蔵小山駅から徒歩2分・沖縄料理「善」
600円
缶入りのポーク・ランチョンミート、「スパム」と一般的に呼ばれるが、これは商品名。 沖縄の人は単に「ポーク」という。 太平洋戦争後、アメリカが沖縄を占領した。 占領軍からの払い下げや横流しの物資の中に、のちの沖縄食文化形成に多大な貢献をした「ポーク」があった。 飢えた人々の貴重な蛋白源として浸透し、今では沖縄料理に欠かせない食材、というより、これが加わると、いかにも沖縄という感じになる。
ゴーヤチャンプルーは東京でも、すっかり定着した一皿になっている。 飲み屋のメニューにも普通に載っている。 ゴーヤとタマゴ、豆腐を混ぜて炒めるのが一般的だと思う。 「沖縄」を名乗るたいていの店でも同じかもしれない。 そこに「ポーク」を加えると、俄然、”本物の沖縄”が見えてくる。 那覇の街をうろつくアメリカ兵の姿、爆音とともに空から迫ってくる軍用機、宮里藍みたいな顔をした女の子…。
武蔵小山の「善」は、入り口も店内も典型的な和風飲み屋で、沖縄の雰囲気はどこにもない。 だから、「ポーク」入りの本格ゴーヤチャンプルーとのミスマッチが面白い。 生ビールとともにテーブルに運ばれてくると、突然、目の前に”沖縄”が現れるのだ。 まあ、それだけのことで、格別旨いというわけではないのだが。
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