2012年10月7日日曜日

巣鴨地蔵通の三色丼



2012年10月5日

三色丼 880円
「食事 鮮」
巣鴨地蔵通商店街

  JRの巣鴨駅から、かの有名な”お婆ちゃんの原宿”と呼ばれる巣鴨地蔵通商店街に入り、お婆ちゃんを掻き分けながら、都電荒川線の庚申塚駅方面へ向かう。 「魚屋さんのお店」という大きな張り紙の小さな食堂があった。 

  昼飯時なので入ってみると、絵に描いたような、うらぶれた安食堂の風情で嬉しくなる。 おばあちゃんの街なのに、なぜか、店にいた5,6人の客は皆、お爺ちゃん。 巣鴨では、お婆ちゃんの見えない光景が不思議だ。

  色々な種類の刺身、焼き魚の昼定食があって、初めて入った店では、どれを注文したらいいのか迷う。 おかみさんに、正直に「どれがいいかわからん」と言ったら、「三色丼がよく出ますよ」というので注文した。

  まもなく出てきた丼には、マグロ、タイ、アジの刺身がのっていた。 それに大きなお椀に入ったカニの吸い物、イカの塩辛、大根の漬物が付いていた。 880円にしては豪華に見えた。 

  まあまあの満足感。 残念だったのは、ごはんが鮨飯ではなかったこと。 日が暮れてから刺身をつまんで酒を飲むのも悪くなさそうだ。

2012年9月7日金曜日

「山そば」の蕎麦


 2012年9月6日 

 掻揚蕎麦 600円


 「山そば」 神奈川県伊勢原市上粕屋


 この店に初めて行ったとき、掻揚蕎麦を注文し、カウンター席に座って、オヤジが蕎麦を茹でるのを見ていた。 他に客がいなかったのに2人分茹でているのが実に不思議だと思ったのを覚えている。

 だが、これが1人分だったのだ!!! どんぶりに蕎麦が山盛りになり、その上にカラッと揚がった掻揚がのっている。 蕎麦が多すぎて汁は見えない。 普通の蕎麦屋の大盛りより多いと思う。 このボリュームの凄さに圧倒され、単に量が多いという単純素朴さに感動する。 これで、たったの600円。

 高級を気取った蕎麦屋のざるは1000円もぼったくりながら、たった3回すするだけで終ってしまう。食ったのか食わなかったのかわからない。 高が蕎麦でふざけやがって、と思う。 そういう蕎麦屋に、これが蕎麦屋の蕎麦だ、と見せつけてやりたくなるのが、「山そば」の蕎麦なのだ。

 きのう、腹が減った昼飯時だったので、久しぶりに立ち寄った。 相変わらずのバカ盛りだった。

 味はたいしたことはない。 だが、食べ終わったあとの達成感と満足感は、ほかでは味わえない。

 神奈川県伊勢原市の国道246号線から大山ケーブルカーに至る国道611号線(大山街道)を半ばまで行ったあたりの左側。 田舎の食堂といった感じ。

 少食の方、女性には勧められないが、むっつりして無愛想なオヤジに、勇気を出して、小盛りにしてくれと頼むのも一興かもしれない。 

2012年7月19日木曜日

100円ショップのタイカレー


 2012年7月18日

 100円ショップ「キャンドゥ」で、消費税込み105円のレトルト「グリーンカレー」。

 「100円ショップのタイカレー」は侮れないと主張する超B級グルメの友人の言葉につられて買う。

 製造者は、中国ではなく、大阪の「ハチ食品」という会社。

 袋に書かれた能書きによれば、「青唐辛子の辛みを効かせ、カファライムとレモングラスの爽やかな風味のタイ風カレー」。 だが、原材料名に「香辛料」、「香辛料抽出物」というのはあるが、タイ料理でお馴染みの「青唐辛子」「カファライム」「レモングラス」はない。 

 まあ、難しいことは抜きにして、食ってみた。 鍋の水に袋ごと入れて沸騰させ数分。 皿に盛ったご飯にかける。

 確かに、ココナツミルクの味と香りがしてタイ風ではある。 が同時に、小麦粉でとろみを付けてあり、非常に日本風だ。 和風タイカレーと言ったところか。

 旨いかと訊かれれば旨くない。 不味いかと訊かれれば不味くはない。 生活困窮者のたまの贅沢にはいいかもしれない。 本物のタイカレーを食べたくなってきた。 


2012年7月11日水曜日

皮蛋入り中華粥と鶏の唐揚げ香味ソース


 2012年7月11日

 東急大井町線等々力駅が目の前。 純日本式古民家の中華レストラン「ざいもく家」。 120年前に建てられた住宅で、2年前までは「材木亭」という日本料理の店だったという。 もともとが材木屋だったために、店名に残したとされる。 

 食いもの屋も飲み屋も見るべきものがない等々力駅周辺では、今や、世田谷区役所玉川支所に次ぐランドマーク的存在だ。 等々力渓谷を散策したあと、ちょっと立ち寄ってみたくなる佇まいの建て物なのだ。


 とは言え、純日本家屋と中華料理のミスマッチは甚だしい。 横浜中華街の派手な作りの中国王朝風インテリアのレストランで懐石料理が供されるようなものだ。 日本料理店を居抜きで中華レストランにしてしまう経営者の無神経さは呆れるばかりだ。

 だが、逆に、このバカバカしいばかりのミスマッチが面白いという見方も成り立つに違いない。 趣味の問題だろう。 ちなみに、昼食時のお客は、近所に住んでいると思われる主婦の数人連れがほとんど。 等々力夫人たちは、この店を受け入れているのだろう。 昼間から、厚化粧して、こんな店に来るセンスは理解できないが…。

 ランチタイムには、1050円の定食が4種類ある。 そのひとつが「皮蛋入り中華粥と鶏の唐揚げ香味ソース」。 辛味のタクアンとプリンがおまけに付いていた。 味に関しては、特筆すべきものはない。 「皮蛋入り」というのもウソではない。 お粥の中をレンゲでかき回して、1センチ角くらいに刻んだ皮蛋を4つほど発見した。 唐揚げ香味ソースというのは、片栗粉をまぶして揚げた鶏の南蛮漬け。

 
 二日酔いのとき口にするのに、ちょうどいい。 それにしても、1050円というのは、きっと間違いで本当は550円だと思う。 もう一度行くことがあれば訊いてみよう。

2012年7月7日土曜日

鯖スパゲティ


2012年7月7日

武蔵小山・cucina italiana Carina(カリーナ)

鯖とドライトマトとルッコラのペペロンチーノ
生ハムのサラダとパン1切れ付きの昼定食で950円

鯖をスパゲティに使うという物珍しさに引かれて注文。 恐れていた鯖の生臭さはまったくない。 ペペロンチーノの辛さとの相性が良く、違和感なく食べることができた。 新しい発見。 自分で作ってみよう。 自宅で料理するときは、生の鯖よりも干した鯖を使う方が失敗がなさそう。

テーブル4つの小さなレストラン。 昼時はほぼ満員。 950円の定食は安い。 グラス・ワインは500円。 2杯飲んだらメインディッシュより高くなる。

2012年6月30日土曜日

穴子の蒲焼


2012年6月28日

西友下丸子店で1尾495円。

 今年の夏は鰻の値段がバカ高いとか。 それで代用商品が出回っている。 穴子の蒲焼もそのひとつ。 

 穴子など寿司ネタでしか食べたことはない。 普段、鰻をそれほど食べるわけではない。 穴子の蒲焼という物珍しさに惹かれて買ってみた。 495円という値段が高いのか安いのか、よくわからない。 おそらく、鰻の高値に便乗して多少は高めの値段を付けているに違いない。

 30センチほどの長さの身を3等分に切り、電子レンジで温めて、丼のごはんの上に載せる。 タレと山椒の粉をかける。

 鰻の匂いはしない。 3等分に切った尻尾の部分は肉がぱさぱさして美味くはない。

 だが、尻尾を除けば、脂がのっていて悪くはない。 歯ざわりは鰻。 だが鰻ではない。 穴子なのだ。

 たまに食べてもいいと思った。 それにしても、495円は高いのか安いのか。

2012年6月4日月曜日

被災地の酒「新相馬」


 2012年5月9日、南相馬市内の酒屋で購入。
 1升ビン 1180円 (つまみは南相馬道の駅で買った大根の醤油漬け)

 南相馬の古民家民宿に泊まり、2人で1本あける。 すっきりした味わい。 適度のコクもある。 楽しく飲める酒だ。
 だが、大津波・原発事故後、相馬から南相馬にかけての造り酒屋はすべて仕事をやめている。 「新相馬」と銘打っているが、現地製造ではなく、福島県・中通りあたりの酒屋に委託して製造したものだ。
 残念ながら、この被災地には、見るべき特産品はまだ何もない。 相馬の春は何もない春です。